M2 1002 リフレッシュ作業(プチレストア) その3

 ミッションと合体したまま、メンバーごとおろしたエンジン。ミッションと切り離した後、一通りの清掃をします。車載状態では手が届かないところがあるので、おろしたついでに徹底的な清掃です!

 ミッションと切り離したエンジンを後ろから見たところ。

 ロードスターに積まれているB型エンジンの持病とも言えるクランク角センサーからのオイル漏れなどをチェック。この車体の場合はきれいなものでした。ヒーターに水を送って戻す2本のホースは、年式なりの経年変化で硬くなっています。

 NA8CのBPエンジンは、クランク角センサーが排気側に付いていて、漏れたオイルが漏れなくホースにしたたり落ちる仕様になっています…。オイルが付いたホールは劣化が早く、妙にふくらんでいたりすることも。ある日突然、破裂して目の前が真っ白になるかも! NA8Cユーザーの方々は、日頃の点検項目の一つに入れておいてくださいね!

 今回、エンジン本体はまだまだ使える状態と判断したので、シールやベルト、ホース回りのみの交換です。劣化状況を判断しながら、使えるのであれば再使用していかないと、費用が天井知らずになってしまいますからね。

 前回りもばらします。カムシャフトのオイルシールからの漏れはありませんでしたが、クランクのシールからは若干の漏れ。ウオーターポンプも交換時でした。

 ロードスターの場合、10万キロでタイミングベルトが切れたという話は聞きませんが、ウオーターポンプは確実に劣化しています。タイミングベルトとウオーターポンプ、カムとクランクのオイルシール3つの交換は、一度にやっておくと費用も抑えられて安心です!

  一通り清掃して、新品のウオーターポンプを取り付ける=写真左=と、まるでエンジン本体もオーバーホールしたかのように見えてしまいます(笑)。プーリーやカバーを取り付けていくと、まるでリビルドエンジンみたいな感じですね…。

 きれいに見える秘訣の一つは、サンドブラストによる汚れ落としです! 手間がかかる作業ですが、黙々(作業中は本当に砂煙でモクモクします!)とこなしていきます。きれいに仕上がって見違えるようになった部品を見るのが密かな楽しみです…。

 いまいちな部品にはしゅしゅっと塗料を吹いてみます。

 ほぼ完成。今回は工場に転がっていた戸田レーシングの軽量フライホイールをチョイスしました。

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