「見えないところ」ですがっ!
(ドアスクリーン交換)

 ドアの内装を外したところです。皆さんこんな感じです、ごくごく普通の風景です。ウインドーレギュレーターなどを交換するとき、防水のために張られている薄いビニールの「ドアスクリーン」をめくらなければなりません。「ブチルゴム」というチューインガムのようなネバネバしたもので張り付けられていて、はがしたときに溶けたチーズみたいに伸び、作業後にそのまま張り付けた様子が分かると思います。作業終了後は、ごくごく普通の光景です。

 オーナーさんは、誰にも分からないところが気になるようで…。今まで、どこで作業しても、気に入らなかったらしいです。でっ、ず〜っと10年くらい、心の隅に引っかかっていたそうです。でも、誰にも理解されなかったので、そ〜っと心の隅に仕舞っておいたのですが、今回は他の付属する部品の交換の話しの中で、恐る恐る話ししたみたいです。

 あ〜っ、ソコ、解るよ!! 普通の店とか工場は言っている意味が理解出来ないと思うよ。ソレが普通だから…。

 私も気にしない人には、言わないけど、100人中2人位はいるから。先月もいたから…(笑)

 幌から雨漏りすると言ったら、ガラスの調整をされて、高い工賃請求されて、ドアの閉まりも悪くなって、アチコチベロベロにされて、おまけに雨漏り直らなくて、再度言ったら、オープンカーだからしょうがないと言われたとか…。おまけに心の隅に引っかかりを抱かされたみたいね。

 よく見ます、雨漏り=ドアガラスの調整。パワーウィンドウは重くなるわ、ドアの閉まりも悪くなるわ、ハードトップと干渉するわ、ドアのゴムが切れるわ…。

 今回はドア・ウェザーストリップの交換と、フロント ドア・スクリーンの交換がメインです。ブチルテープを変えて、ガラスの調整と折れるとマズイ、ドアロックのスプリングをしました。

 ブチルは古くなったのを撤去するのに時間が掛かります。オーナーさんと2人でジックリと綺麗にします。間違ったガラスの調整を一番スムーズに動くように調整し直します。グリスアップもアチコチにします。ガラスストッパーも元の位置に調整して傾きも修正します。最初と比べると30%は速くガラスが動きます〜。すべて綺麗に除去した所でブチルテープを取り付けます。

 新しいドアスクリーンを張り付けます。 ドア本体の調整もズレていたので、直しました。すべてが終わったドアは、「ボスん」と新車の時と同じ音が復活しました。

 本当にロードスターを溺愛しているオーナーさんなので、その笑顔に微力ながら答えられて、私も笑顔になります。

 最近自分でも、内容がマニアック過ぎると思っているのですが…。求めるお客さんがいて、答えるおおとろも実は好きなので気が付くと、他の人には理解できないことで、オーナーと2人、心の中でニヤッと微笑んでます。世界中で分かるのは2人だけなんだよ、この幸せは!!

 結局4時間掛かりましたけどね。

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