「ツライチ」には必須のフェンダーベンディング

「決まった」ロードスターを目指すなら

 ロードスターをカスタマイズするとき、「まずは車高」という人は多いはず。車高調を買って(T.O.R.F.特製FUNCTION Xがお薦め!)車高を下げてみて、ぱっと装いを新たにした愛車を見たときに、「かっこいい!」と思う人も多いでしょうが、中には「タイヤ、引っ込んだ?」と違和感を感じる人もいると思います。

 フェンダーとタイヤとの間に拳2つほどの隙間があるときは、フェンダーとタイヤの距離などのバランスで、オフセット+40前後のホイールでも違和感はありませんが、フェンダーとタイヤの隙間が「指何本!」というぐらいまで車高を下げてくると、「何か変だ」という感じの引っ込み具合になってしまいます。特にアライメント調整でネガティブキャンバーを付けたときには「ぶつけちゃった?」と思うぐらいタイヤがフェンダーの奧にあるように見えてしまいます。

 タイヤを出す手段としてスペーサーを入れることもできますが、5mmが限度。それ以上は、少し長いハブボルトに交換するなど対策をしないと、ホイールナットがまともに締められず危険です。

 ハブボルトを打ち替える手間をかけるなら、いっそホイールを新調するのも一つの手段。ホイールがフェンダーラインと同じ位置まで出て「均一な面」となるいわゆる「ツライチ」にしたいなら、14インチ6.5Jであればオフセット+15あたり、15インチ7Jであればオフセット+20あたりをチョイス。しかし、そのままではサスペンションが縮んだときにフェンダーの「つめ」とタイヤが干渉してしまい、タイヤが偏摩耗したり、フェンダーがめくれ上がったりしてしまいます。そこで、ぎりぎりまでホイールを外側に出したいために実施するのがフェンダーのつめ折りです。


 プラハンで叩いてつめをつぶしてしまうという手段もありますが、丁寧に叩かないとフェンダーの表側がでこぼこしてしまうほか、塗装が割れてしまうおそれがあります。

 T.O.R.F.では、折り曲げる専用の器具をセットし、板金作業で乾燥させる機械でフエンダー全体を加熱。塗装を柔らかくした上で、折り曲げる場所を、さらにヒートガンでピンポイントで加熱し、ジックリ、ジックリ少しずつ折り込んで行きます。

フェンダー全体を暖めた後、フェンダーベンディングマシンで加工する前後をさらにヒートガンで暖めて塗装が割れないように配慮。

 こうした配慮で塗装が割れることはほぼありませんが、加工するフェンダーが過去に補修歴がある場合には塗装が割れることが多いので、別途塗装が必要になる場合もあります。

 ホイールを新調する際には、「フェンダーに当たらない」オフセットを選ぶこともできますが、「当たらないようにフェンダーを加工」して、ギリギリのツライチオフセットのホイールを選ぶこともできます。ホイールの選択も含めてさまざまな選択肢がありますので、ご相談ください。

 

フェンダーつめ折り工賃 1台分4カ所 (税込み)
\21,000

※フェンダー補修歴がある場合は塗装が必要になる場合があります。装着するタイヤなどによって車検時に「ボディからタイヤがはみ出している」と判定され、一時的なホイール交換が必要になる場合があります。

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