太平洋側と違って、雪国では避けて通れない道のり、そう、錆です!!

 ○6と違って、ボディの錆は発生しにくいロードスターですが、最近リヤに錆が発生している車両が多くなってきました。錆びにくい鋼板を使用していても、凍結防止や融雪剤としてまく塩カル(塩化カルシウム)にはかわないのです。

 こんな状態が普通です。白いところが塩カルと思って間違いないです。

 特に泣くのが足回りの整備。車検で車高が3ミリ足りなくて、固着した車高調と2時間の格闘。10年以上たった、雪国ロードスターは、料金設定変えたくなりました…。見積もりすらできない現状ですからね。見積もりしても、結局全ての作業が、作業してみないと分かりませんしか、答えようがない現実…。

 作業見た人は、知ってるけど、すごいのよ〜っ。パットの交換工賃の工賃は、って聞かれてても基本料金は5千円ですけれど、作業してみると、キャリパー交換になるかもしれないので、その日に終わるとすら言えません。

 デフ交換もそうです、ドラシャが固着していて、ナックルごと交換で、ロアアームのボルトが固着していて、ロアアームまで交換になるかもしれませんので、やってみなければ分かりませんと…。車高調の交換も、固着のためアーム交換が普通です!!

 ボディは特殊鋼板を使用していますけど、メンバーやアーム類は普通の鉄板を使用してますので、何にも対策してないとボロボロに腐食して、再生不能になってる車両が多数と言うか、ほとんど。下回りの防錆処理がしてないところからジワジワと発生しています。表面からも中からも両方とも、侵攻しています。特にリヤセクションの真ん中は処理がしてありませんね…。普段は、色んな部品が付いてるので、見えません!!

 車検でシャシブラックを塗装していれば、普通に問題ないのですが、車検で下回りをスチーム洗浄してくれる自動車屋も、ほとんどなくなりました。

 洗浄しないとシャシブラックは塗れませんので、塩カルの洗浄もなくボロボロに錆びて朽ち果てるロードスター…。

 中古車は見た目は綺麗ですよ、磨いてありますので。ボディーはきれいでも、下回りは全滅で、ボディー以外は全部変えるしかない状態のこともあります。

 いくら錆びにくい鋼板を使っているといっても、雪国で使われる車両は絶対なんて言葉はありませんしね。メーカーも10年位は保証できる処理をしてくれてますが、20年とか30年なんて考えてないと思います。10年以上たった今は、もうすでに遅いんでしょうが、何かの対策しとかないと、持たないと思います〜っ。

 

 最近は、新しい防錆処理を取り入れました。メンバー・アーム類と、ボディの下回りにも施工できます。メンバーを下ろした後、まずは錆を徹底的に落とします。

(コレでも相当綺麗にしたんだけど……)錆は落とせるところは削って、錆を転換する薬品がありますので、黒錆に変える処理をして、ドップリと下回りの処理をして、これで表面は、大丈夫!


 

 フロアトンネンルはビリオンの断熱クロスを張り付けて加工しています。カーボンがサンドイッチされてて、薄くて曲面でもなじみが抜群に良いですよ。張るのが大変だれけど…。

 フレームなど、袋になってるところは、不乾性タイプの防錆ワックスを使って、保護します。水が入り込んでも直接鉄板に触れないようにします。

 穴から、ハミ出てるチーズ見たいなのがそれです。

 完全には錆の進行は止められないでしょうが、20年ぐらいは乗れるのではと思います。

 こんな処理をしても、表のボディ側は普通ですから、見ても分かりません…。地味過ぎて、涙出そうです!!

 最近修理とか、レストアがメインになりつつある…。まずは修理、ついでにレストア、ついでに、組み合わせるチューニングパーツ…。

 将来の目標はチューニングと、レストアができるくるま屋さん…。走るの好きだけど、走ると痛むじゃん…。でも走りたいじゃん、でも大事にしたいじゃん…。

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