車検では排ガスの基準をクリアしていることが求められます。古くなったロドは、入庫した段階で普通に回って調子が良さそうでも、テスターに掛けて排ガスの数値を見ると、不安を覚えることがよくあります…。

 数値が微妙に高いんです。排ガステスターには、空燃比も表示されるので、排ガスと空燃比を比べると、問題が分かります。プラグコード、点火コイル、O2センサー、もしくはその他の制御系なのかが。

  問題なかったはずのハズの車両が車検整備が終わると、調子が悪くなることがあるんですよね。 分かっています原因は!!

 プラグコードを整備のために触るからなんですよね…。

 コイル側、プラグ側の接点が、何年も、ギリギリの状態で保ってたのですね。それを点検のために外したりするから、ギリギリだったのがアウトになります…。決して私が、壊したわけではないのですが、結果として調子を悪くしてしまう。まぁ、車検時に分かるか、その後に調子が悪くなるかの違いですけど。

 あるクルマも整備後に完全に調子が悪くなりました。排ガステスターの数値から、マズイなって思い、点火系のチェックしたので…。原因はコイルの腐食です。取りあえず車検整備では磨いて調子は戻りましたが、今後コイル・プラグコード・プラグの交換が必要です。

 排ガスの数値が高めでも、車検を通すだけならば、たいていは通せます。よほどひどくない限りはほとんど全部通せます。

 私も、見て見ぬふりすれば、良いだけなんです…。何もしなくて、正規の料金だけもらえば、私は儲かります!! 壊れるまで待てば良いんです、その方が修理代も何倍ももらえますので…。

 ロドの壊れるパターンは、見て来た症例の数だけ知っています。それをお客さんにフィードバックして、壊れ切る前に、直してるだけです。壊れる場所はたいてい決まってますので、通常の車検整備で、過去の症例から分かっている個所を見てるだけなんです。

 でっ、色々と発見してしまうので、全部直すと車検の料金としてはビックリな…(当店で初めての車検ですとほとんどの場合が……)

 取りあえず大問題になりそうな所をメインで整備いたします。他にも気になるところは、色々と…。色んなところから、発生する音とか、振動とか、数え出したらキリがないです。優先順位をつけて、直していくしかないのですね!!

 オーナーさんの、愛情と努力しかないんです。ハッキリ言って、多分終わりが見えないと思います。誰でもできることではありません。

 少しずつ、努力してお互いの完成に近づいたオーナーさんもいっぱい知っていますし、ある日突然、降りる人もいっぱいいます。

 オーナーさんの相談に乗るとき、いらないパーツは、いらないとハッキリ私は言います。無駄ですから。求めてる効果と、結果が違う場合は、違うとハッキリ言います(オーナーさんが、自分で買って、持ち込んで来て私が付けてガッカリは多数です)。より効果的な、パーツを選択して付けると、理想のロドが完成いたします。

 私ができること、お手伝いできること、今できること。私はがんばるだけです。

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